糖度9が絶対条件、爽やかな酸味もあるバランス型。

「ブリックスナイン」という名称の由来はブリックス=糖度が、ナイン=9を超える高糖度のトマトであるという特徴から。ミディトマトと呼ばれる小ぶりのトマトなのは最低限の水しか与えられず旨みが強く濃くがあり、甘いのに適度な酸味も残しているというとてもバランスが取れた美味しいトマト。

トマトの栽培方法として水を少なくすると美味しいトマトになることはかなり前から知られていましたが、水分が少ないと枯れてしまう危険と常に背中合わせとなり、また大きくも育たず実をつける数も少ないため敬遠されてきました。以前のトマトは美味しさよりも大きくたくさん食べれるものが好まれ、酸っぱくても熱を通すことで食べられたからです。

豊富な水分と豊かな土地で育ったトマトは「この土地であれば楽に育つので甘さよりも沢山の実をつけよう」としますが、最低限の水でトマトには絶えず高ストレスがかかりつづけるため、トマト的には「この土地で発芽し育つためには糖度が必要」と察知し沢山の栄養を残そうとします。その働きがトマトをフルーツより甘くする魔法です。

1990年代から試験栽培を繰り返し、ようやく現在の栽培方法にたどり着いたブリックスナインはブランド化するよりも早く、その驚きの美味しさで多くの人に知られている存在です。群馬の努力が生んだ赤い宝石。9度以上が絶対条件のブリックスナイン、ぜひ1度は食べてみてください!

小粒でバランスの取れた甘さ

産地:群馬県邑楽館林地城、太田地域
旬:2月~5月

名前から糖度絶対主義のように聞こえますが、品の良い上質な酸味が特徴。甘さだけを追ったフルーツトマトとは違い、適度な酸味も残すため食べた際に鼻を抜けるトマトの香りが爽やか。流通しはじめてすぐにファンを獲得し、ブランドトマトの中でもリピーターとなる愛好者が多い。

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