コーヒーを「煮出す」トルコ式イブリック

他の淹れ方とは一線を画すイブリックは、コーヒー豆をすりつぶして飲むトルコ式のコーヒー(ターキッシュコーヒー)を飲むためのポットのことを言います。トルコではジャズベと呼ばれているこの道具は火に直接当てて熱を得てお湯を作る…というよりはコーヒー豆と水と砂糖を入れて、淹れるというより煮出すといった方が近いかもしれません。

ターキッシュコーヒーは現在のヨーロッパのコーヒーの祖先でもあり、現在のコーヒーとは変わっているが珍しいというだけで亜流でもイロモノでも無い。味は苦味がとにかく強く濃厚で甘い。煮出した粉も取り出さず濾さず、沈殿させたままでゆっくり飲む。濃く抽出したコーヒーなのでエスプレッソのようにこちらも小さなカップで飲む。

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