徳谷トマト

高糖度のトマトは一般的にはブランド化され生産方法は限られた人しか行わず、良いものしか作ろうとしないというのが多いですが、この徳谷トマトは生産環境や生産方法が異なりクオリティの幅が広いのがひとつの特徴です。粗悪品は紛れないにしても糖度が低い徳谷トマトも流通しています。

そんな品質がまばらな徳谷トマトの優れている点は、明確な等級を設けており好みの品質で購入できる点と、生産者によって栽培方法が異なるので日々それぞれの栽培者さんが試行錯誤を続けている点です。今後新たにさらに甘い徳谷トマトが生まれる可能性を感じさせてくれるのに、糖度の確約をもって入手する事ができるのです。

この徳谷トマトにはドラマがあります。昭和45年の大型台風の直撃を受けたため、久万川の堤防が決壊した響で徳谷地区には、海水が流れこみ、塩分濃度の湖となり、水が引いた後にも強い塩分が残ってしまい通常の野菜あれば育たない水分も吸収できない畑となってしまいました。その畑に植えたトマトの木ももれず、木も伸びず実も大きくなることはありません。しかし、その枯れかかった木から育ったとまちは小さな実はとても甘く酸味も調和し、濃厚な味わいのするトマトだったのです。

また、徳谷トマトは生産者や等級によって味が雲泥のように違います。上級品以上の徳谷トマトは値段もかなり高くなりますが、カットした時に隙間の無さは目でわかり、皮の部分の厚さや色の違いもまずは感じる徳谷トマトのポイントです。

過酷な塩の土地で育てた高糖度のトマト

産地:高知県徳谷地区
旬:2月下旬~4月下旬

台風シーズン(9月~10月)を過ぎた頃から定植をはじめ、浦戸湾に面した汽水域の土地で、ビニールハウスの地面にうっすらと塩が吹き上がるほどの過酷な土壌で育てられます。

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