甘さと酸味が超濃度で詰まったハイクオリティトマト

「アメーラ」の由来は静岡弁で甘いだろ、という意味の「甘えらー」からきている。ダジャレのようなネーミングながらその甘さは尋常では無く、生産者もフルーツ並みかそれ以上の甘さを追求しておりすでにフルーツとも呼べるくらいの甘さを実現しているがまだまだ研究に余念がなく更なる改良や栽培の工夫がおこなわれている。

適度に残している酸味でトマトらしいさわやかな美味しさもあり、酸味の中にある栄養素も凝縮している。計測結果ではビタミン、カリウム、γ-アミノ酪酸など含有量が通常栽培されたトマトを超えており、フルーツ並みの甘味も、トマトらしい美味しさも、含まれる栄養素もトマトをはるかに超えたスーパートマトであるとも言える。

他の高糖度トマトと同じように水分量を制限してストレスをかけて栽培するが、アメーラトマトの栽培方法は「ハニーポニック」と呼ばれ、それがそのまま社名となっている企業が開発した。ハイドロニック(水耕栽培)を用いてはちみつのように甘いトマトを育てる、アメーラトマトを作ることができる溶液栽培のシステムを研究開発し、ビニールハウスの中の湿度変化でも水分を取り入れる量に違いが出てくる、そんな微妙な変化さえもコントロールできるシステムを作るのだから、ある意味では集積回路のような精密機器を作る工場並みの先進的な技術を集結しているトマトとも言える。

高糖度のブランドトマトは栽培が難しく生産量が少ないためどうしても販売価格も高く、希少なため流通に量が乗りにくいが、なかでも生産システムの確立が進んでおり生産者さんにも広がりを見せているアメーラトマトがこれからのトマトをけん引してくれると期待を呼んでいる。

高糖度、高栄養のハイクオリティトマト

産地:静岡県焼津市、藤枝市、静岡市、沼津市、牧ノ原市、浜松市、富士宮市、長野県軽井沢町
旬:4月~5月頃

一言に「アメーラトマト」と言っても生産者グループによって栽培方法に種類があり多少なり味の違いもある。ただしアメーラブランドでトマトが売られるには厳しい基準があり、満たないものはアメーラトマトとしては売り出されないから安心して購入できる。

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